税金を払わないと、とにかくあなたの入金元を調べて差押えを行われてしまいます。
差押えの対象になるのは、車本体や貯金、給料だけではありません!
今回は、取引先からの売掛金を差し押さえられてしまった方の体験談です。
税金を滞納して売掛金を差し押さえられた人の体験談

私は小さな会社を経営しています。
会社といっても、ほとんど親族だけでやっているようなものです。
かなり自転車操業で、赤字になるかならないか、毎月ひやひやしながら事業を継続しています。
そんな経営状況ですから、税金は後回しにしていました。
社会保険にも入っていないので、国民保険税は後回しにしています。
当然というか、自動車税も、まとまったお金が入るまで待ってもらおうと思い、納めていませんでした。
8月末ころには、差押予告という手紙ももらったのですが、貯金もないし、車は年季が入っていて、帳簿上は1円程度の価値しかないものですから、差押なんてできないだろうと思い、あまり気にしていませんでした。
その後も何度かお手紙をもらいましたが、お金がないので払わずにいました。国保も1年分以上、納めていませんでしたし、自動車税も1年くらいは待ってくれるだろうと思っていました。
11月になって、また役所から手紙が。
今度は簡易書留で手紙が送られてきましたが、いつもの催促だと思って開封もしませんでした。
後日、取引先から入金されるはずのお金が入金されていないことに気づきました。
なじみの取引先で、今まで入金が遅れるなんてことは一度もなかったので、不思議に思い、入金はいつになるのか聞いてみました。すると、
「役所の人から差し押さえっていうのがきて、おたくに払うお金は全部役所が持っていった」とのこと。
その取引先からの入金をあてにして計画を立てていたので、家族を養えないどころか、不渡りを出してしまう!と顔面蒼白です。
役所に連絡してみましたが、払っていなかった税金の支払いに使われているので返してもらえるはずもありません。
ただ、自動車税を払ったことで県税の滞納がなくなり、県の制度融資というのを受けることができました。
つなぎ資金を借りて、なんとか不渡りは起こさないで済みました・・・。
役所の方から言われた、「あなたへの融資にも、様々な方からの税金が使われているんですよ」という言葉が身に沁みました。
売掛金などの債権には差押え限度額はない!全額持っていかれるかも!?
簡易書留で送られてきた書類をちゃんと確認していれば、こんなに慌てる必要はなかったでしょうね。
おそらく、簡易書留郵便で送られてきたのは売掛金の差押通知書だったのでしょう。
簡易書留で送ってくるということは、それくらい重要な書類だということくらいは想像がつくはず。
「この日までに自動車税を払わないと、売掛金を差押えますよ」という手紙も、さんざん来ていたはずです。
売掛金やアパートの賃料収入は、給料とは違って差押えの限度額が決められていません。
ですから、仮に売掛金などの入金がないと生活が成り立たなくなるとしても、全額差し押さえられてしまうんです。
違法な差押えであることを訴えるためには、「役所側が、差押えをしたら生活が成り立たなくなると知っていながら差押えを行った」ということを立証する責任があります。
法律のプロであっても、差押えを撤回させることは不可能と言えます。
たとえ事業が火の車だとしても、税金をほったらかしにするのは危険です。
本当にお金がないのであれば、きちんと役所に相談しておけば、差押えを受けることはなかったかもしれません。
お金がないからと言って放置するのではなく、納税したいが一括ではとても納められないという事情を役所に相談するようにしましょう!
どうしても自動車税を払うお金がない時は・・・
税金を払わないとあなたの大切な財産を持っていかれてしまいます。
差し押さえされたときに気づかなくとも、後悔する日がいつ来るかはわかりません。
差押えを受けてあなたの信用情報が汚れる前に、キャッシングでお金を借りてでも税金を払ってしまうことをおすすめします。
差押えされたことがあると、ローンの審査などで非常に不利になってしまいますよ。
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