税金を払わないと、身元を調査されて、勤務先や取引先に連絡されてしまうこともあります。
会社は特別徴収といって、あなたの住民税や所得税を天引きして、あなたの代わりに納税します。
その際に、役所ではあなたの勤め先なども簡単に把握できるんです。
もし給料から税金が天引きされないような会社に勤めていたとしても、口座取引の記録や近所の人への聞き取りなどで、勤め先を把握されます。
Dさんは、自動車税を払わなかった結果、会社に連絡を入れられてしまいました。
自動車税を払わなかった結果、会社に連絡されて上司に呼び出された・・・

私は、3月に車を下取りに出しました。
それなのに、5月に自動車税を納めなさいという書類が届いたんです。
何かの手違いだろうと思って、そのまま自動車税は放置していました。
7月になると、今度は督促状という文書が届きました。
税金を納めないと、財産の差し押さえを行いますよ、という内容でした。
もう車自体は私の手元にはないので、差し押さえなんて言われてもできるはずがないと思っていました。
財産の差し押さえっていうのは、車を差し押さえるということだとばかり思っていたんです。
その後も何度か書類が自宅に届きましたが、すべて無視していました。
すると、ある日、会社の上司から呼び出しを受けました。どうやら怒っているようです。
しかし、私は上司を怒らせるようなことをした記憶はありません。
でも、上司から驚きの一言が。
「役所から、お前が自動車税を納めていないから給与を差し押さえたいと連絡があった。うちの給料じゃ自動車税も払えないくらい苦しいか?」
すごくビックリしました。
まさか会社にまで催促するとは思ってもいませんでした。
上司からは、ひどく怒られました。
「給与差し押さえの書類が届くなんて前代未聞だ」とか、「なんで役所に連絡の一つもしなかったんだ」とか。
自慢ではありませんが、私の勤め先はけっこうな大企業で、給料も決して少なくはありません。
さっさと払ってしまうか、役所に自動車税を払わなければいけない理由を問い合わせるくらいはするべきだった・・・。
自動車税は、給料を差し押さえられる前に支払いました。
大人になってから、こんなに怒られたのははじめてでした。
出世に影響しなければいいと、不安ですが、後悔先に立たずですね。
税金滞納が会社にバレたら立場がなくなるかも!?納税は忘れずに・・・
Dさんの場合、車を下取りに出したのが3月で年度末の時期だったのが不幸でしたね。
おそらく車屋さんで手続きが遅れて、4月1日以降に名義変更の手続きが完了したのでしょう。
4月1日時点の車の名義人に納税の義務があるということをDさんは知らなかったんですね。
自動車税の納税通知書が届いた時点で、役所か、下取りに出した車屋さんに連絡をしておけば、会社に連絡されることはなかったでしょう。
税金を払わないと、給料や年金を差し押さえられることもあります。
役所は差押えをする前に、差押えをすることができる程度の支給額があるのか確認するため、事前に会社に給与照会をしないといけません。
このときはじめて会社は、自分のところの従業員が税金を払っていないことを知ることになります。
給与照会の内容は、あなたの毎月の給与支給額はいくらか、社会保険料はいくらか、家族を扶養しているか、などです。
回答には手間がかかるので、会社としては回答したくないのは当然です。
文書への回答書を作るための時間があれば、ほかの仕事ができますからね。
ちゃんと給料を払っているはずなのに税金を滞納していることがバレたら、会社から怒られてしまうのは間違いありません。
会社に迷惑をかけてしまう前に、滞納している税金はさっさと支払ってしまいましょう。
どうしても自動車税を払うお金がない時は・・・
税金を払わないとあなたの大切な財産を持っていかれてしまいます。
差押えを受けてあなたの信用情報が汚れる前に、キャッシングでお金を借りてでも税金を払ってしまうことをおすすめします。
差押えされたことがあると、ローンの審査などで非常に不利になってしまいますよ。
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