今回は、実際に自動車税を払わなかった結果、
財産の差し押さえをされてしまった人の体験談をご紹介します。
Sさんは、自動車を1台所有していました。
自動車税を納税するよう文書や電話で催促されましたが、無視していました。
役所からの差押えはされなかったけど、車屋さんが自宅に来て・・・

自動車税という制度自体に文句があるので、税金を払いたくなかったんです。
車を持っているだけで税金がかかるなんて・・・。
だから、督促状が届いても捨ててしまいました。
電話が来ても、「そのうち払うからかけてくるな」と怒鳴りつけ、あしらっていました。
あるとき、役所から最終通告という文書が届きました。
この日までに納税しないと、財産を差し押さえますよ、という文書でした。
当時の私は、「できるもんならやってみろ」という思いでしたね。
届いた文書は、今までどおり捨ててしまいました。
その文書を受け取ってからしばらくしたある日。
自動車を購入した車屋の人が家に来ました。
なにごとかと思って理由を聞くと、驚きの言葉が。
「あなたが自動車税を払わなかったため、うちの会社があなたの代わりに税金を払うことになった。自動車ローンの契約違反なので、あなたに売却した自動車を回収する」
ビックリして詳しく話を聞くと、ローンを組んで購入した車の所有権はまだ車屋にあって、車屋に自動車税を払うように役所から連絡が行ったとのことでした。
ローン契約の内容なんてまともに読んでいなかったんですが、ローンの代金の支払いが滞ったり、自動車税を会社で建て替えることになった場合、車を回収されるという契約内容だったらしいのです。
車屋で建て替えた税金代と、残りのローン代金を一括で支払わないと車を没収すると言われてしまいました。
当然、ローンの残額を一括で払うようなお金はありません。
結局、せっかく買ったばかりの愛車は、車屋に持って行かれてしまいました。
もちろん、役所に文句の電話は入れました。でも、
「どんなに催促しても税金を納めなかったため、やむを得ず車屋に連絡した。納期内に自動車税を納税していればこのようなことはしなかった。
法律に基づいた仕事をしただけであり、国民の義務を果たしていない状態を解消する措置だ」
と聞き入れてもらえませんでした。
結局その後、すぐに車屋に相談し、車屋が払ってくれた自動車税を一括で返済し、これまでよりも金利の高い自動車ローンを組むことで、回収された車は返してもらえました。
毎月の自動車ローンの支払いが高くなってしまい、金利が増えた分、トータルで十万円くらい損する羽目に・・・。
激しく後悔しました。
せっかくの愛車を差し押さえられる前に、税金は払ってしまいましょう!
自動車税の納税義務者が納税しない場合、第二次納税義務といって、車屋さんに納税義務を課すことができます。
自動車ローンを滞納したために車を没収される、というのはよくある話ですが、自動車税を納めなかったために車を没収されることもあるようですね。
Sさんの場合、自動車は役所ではなく、車屋さんに差押え(没収)されてしまいました。
役所による差押えの場合は、税金さえ払えば車は返ってくる可能性がありますが、車屋さんに没収されてしまった車は、おそらくもう、再度、買い直すほかには返してもらう方法はないでしょう。
ブラックリストに載ったら車を買えなくなってしまうかも・・・
ローンを組む際は、車屋さんで信用情報の確認を行います。
過去に何かトラブルを起こしてしまうと、ローンが組みにくくなるようです。
普通の自動車ローンを組めないような、ブラックリストに載っている人向けの自社ローンを提供している会社もありますが、そういう会社の場合、だいたい利率が暴利だったり、状態の悪い車しか扱っていなかったりします。
車の売り主である車屋さんに迷惑をかければ、何らかの形でブラックリストに載る可能性はありますよね。
一般的な自動車ローンを組めなくなると、かなり痛い出費が待っています。
車は気軽に買えるものではない、大きな財産です。
あなたの財産を守るためにも、自動車税はしっかり払うようにしましょう。
どうしても自動車税を払うお金がない時は・・・
税金を払わないとあなたの大切な財産を持っていかれてしまいます。
差押えを受けてあなたの信用情報が汚れる前に、キャッシングでお金を借りてでも税金を払ってしまうことをおすすめします。
差押えされたことがあると、ローンの審査などで非常に不利になってしまいますよ。
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