税金を払わないと、財産の差し押さえをされてしまうということは何度もお伝えしてきました。

でも、差し押さえといわれてもあまりイメージがわかないと思うかもしれません。
どうせお金もないし、困る理由なんてないと思っていませんか?
また、わざわざ税金を払いに行くくらいなら勝手に引き落としてほしいと思っていませんか?
差し押さえをされることで、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
差し押さえされることのデメリット?
デメリット1 銀行や保険会社の信用情報が損なわれる!
生命保険や養老保険、養育保険など、世の中にはいろいろな保険があります。
保険金や、払い込まれた貯蓄保険も、差し押さえの対象になります。
そして、保険を一度差し押さえを受けると、保険に二度と入れなくなってしまう可能性があります。
保険会社などは、顧客の信用情報が命です。
税金滞納による生命保険の差し押さえをされるということは、契約してもすぐに保険の支払いも滞る可能性があると判断されるかも。
そうなったら、保険への加入自体が難しくなってしまうかもしれませんよね。
銀行預金の差し押さえをされた場合も同様です。
口座開設をすること自体は銀行にとってプラスしかありませんが、ローンを組むなどの融資は、銀行にとってリスクある契約です。
銀行としては、お金を貸しても返してくれないかもしれないような、リスクが高い人にお金を貸したくはないのは当然ですよね。
一度預金を差し押さえられてしまうと、ローンを組むことが困難になってしまう可能性があります。
あなたが差押えされたかことがあるかどうかの顧客情報は、銀行間で共有されるため、一度でも差押えを受けると、すべての銀行でローンを組めなくなるかもしれないということは覚えておいた方がいいかも知れません。
もし万が一差押えを受けたら、少額のカードローンくらいなら問題ないとしても、住宅ローンは諦めたほうがいいでしょう。
デメリット2 公的な融資が受けられなくなる!
都道府県や市町村、国が設けている融資制度というものがあります。
公的な資金支援制度なので、ふつうの銀行からお金を借りるよりも低金利だったり、返済開始まで少し猶予期間をつけてもらえるなど、有利な条件で融資を受けることができます。
たとえば奨学金の借り入れや、起業したいという人のための開業資金の融資などを、かなり有利な条件で借り入れることができる場合があります。
公的な融資制度を受けたい場合、過去に差し押さえをされたことがないことが条件になっている場合があります。
当然、差し押さえを受ければ融資のための条件を満たすことができないので、条件のいい借り入れができなくなってしまいます。
もしもお子さんがいて、奨学金や教育費の支援を受けたいのにお金を借りることが出来なかったら、一番悲しむのはあなたではなく、お子さんです。
もし税金を滞納してしまったばかりに融資を受けられず、進学の夢を諦めることになったら・・・。
私なら親を恨みますね。
デメリット3 精神的ダメージが大きい!
差し押さえされたときのダメージは、差し押さえされた経験がある人にしか分からないかもしれません。
あると思っていた預金が、気がついたら全部差し押さえられてゼロ円になっていたら、かなりショッキングですよね。。。
税金の滞納なんてしなければ、差し押さえを受ける心配なんていらないんですが、一度差し押さえられてしまうと、「また次の給料も差し押さえられてしまうのでは」と、ストレスになります。
家宅捜索が入って、家の中を物色されて金目のものを持っていかれたという人は、預金の差し押さえをはるかに超えるダメージを受けます。
突然、役所の人たち、場合によっては警察もきて、家の中をウロウロされるんです。
気分は完全に犯罪者ですね。
税金を払わないことは国民の義務を果たしていないことだとはいえ、ショックはかなり大きいです。
たいてい家宅捜索の場合は、屈強な人たちが何人も家に押しかけてくるので、ご近所の目も気になります。
ほぼ確実に近所でウワサが広がるでしょう。
デメリット4 家族がのこしてくれた大切な財産でも問答無用で差し押さえられる!
位牌や仏壇などが差し押さえられることはありませんが、亡くなった家族の形見でも換価価値ありと判断されたら、問答無用で持っていかれます。
楽器でも、車でも、死亡保険金でも、夢のマイホームであろうとも、価値があると判断されればなんでも没収される可能性はあります。
形見の結婚指輪であろうとも、悪質な滞納者とみなされてしまえば押収される可能性は大いにあります。
とはいえ、税金を取り立てる側も人間ですから、そこまで残酷なことは避けるのが一般的です。
家族などの思い出が詰まった大切なものを持っていかれることは、本当に悲しいことです。
でも、差し押さえられてしまう前に納税すればなんの問題もありませんよ。
デメリット5 勤務先や取引先にも連絡が行くので仕事に支障が出る!
税金を払わない場合、勤務先に連絡されてしまうことがあります。
個人情報の関係もあるから、「税金の滞納があるので連絡しました」とか具体的な話はしませんが、「税金の関係で連絡を取りたい」と本人に取次いでくれるようにお願いすることはあります。
税金の関係で勤務先まで連絡がいくなんてのは、税金を滞納しているからだろうと誰でも推測できます。会社内でウワサになるかもしれません。
そんな電話を、場合によっては毎週のようにされることになります。当然、自分の仕事はもちろん、周りにも迷惑がかかります。
勤務先に連絡しても納税がなく、給与の差し押さえをすることになれば、社長あてや経理責任者あてに連絡が入ります。
会社内で立場のある人に税金を滞納していることがバレることになりますから、怒られるかもしれないし、出世や昇進にも影響が出るでしょう。
会社勤めじゃなく自営業などの場合は、取引先へ連絡して売掛金を差し押さえます。
取引先との信頼関係が損なわれることは間違いありませんから、仕事に支障が出ますよね。
場合によっては取引の打ち切りということも・・・。
自動車税で差し押さえされないように気を付けましょう!
ということで、思いつく差し押さえのデメリットを5つ挙げてみました。
本来であれば納期内に納税するのが当然ですが、役所も払えないからといって直ちに差し押さえを実施するわけではありません。
納期内に「どうしても納税が難しい」と相談さえすれば、役所で事情を把握して、差し押さえを保留してもらうことだってできます。
場合によっては、税金を分割で納めることも認めてもらえるかもしれません。
財産の差し押さえをされるような人というのは、厳しい言い方ですが、役所から「納税意思がない悪質な滞納者」と判断された人です。
差し押さえをされてしまう前に、税金を払うお金を用意しましょう!
どうしても自動車税を払うお金がない時は・・・
税金を払わないとあなたの大切な財産を持っていかれてしまいます。
差し押さえされたときに気づかなくとも、後悔する日がいつ来るかはわかりません。
差押えを受けてあなたの信用情報が汚れる前に、キャッシングでお金を借りてでも税金を払ってしまうことをおすすめします。
差押えされたことがあると、ローンの審査などで非常に不利になってしまいますよ。
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