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車を売却・名義変更するときは納税証明書は必要?

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売却 名義変更 納税証明書 必要 自動車税の疑問を徹底解決!

自動車を売るとき、納税証明書の提示を求められることがあります。

今回は、ヤフオクで車を売却した人からの質問です。

名義変更の自動車税納付証明書について。

今回ヤフオクで車を売りました。直接取引だったので車を受渡した際に「自動車税納付証明書はないのか」と言われました。

初めての車の売買なのでサイト等を参考にしたのですが必要書類には書かれていませんでした。(もう自動車税は納付済みなので、相手方が名義変更で陸運局に行った際に来年からの自動車税情報を更新して、その控えなどを貰うのだと勝手に思っていました。)

 

名義変更には本当に自動車税納付証明書は必要ですか?車検は来年の三月末に切れるので、その際に入用にでもなるのでしょうか?ご教授よろしくお願い致します。

納税していなくても車を売ったり名義変更することはできるのに、納税証明書は必要なのでしょうか?

 

車を売るとき、納税証明書があると手続きがスムーズ

この質問者さんは、納税証明書を捨ててしまったようですね。

結論から言えば、「納税証明書は必須ではないけど、あるに越したことはない」ということになります。

自動車税の納税証明書ってなに?

そもそも、納税証明書ってなんだっけ?という方のためにご説明します。

自動車税を納めたとき、領収証書と一緒に継続検査用納税証明書というものがもらえます。

都道府県によって微妙に形が違いますが、だいたい下の図のような感じですね。

 

納税証明書 サンプル

左側が領収書、右側の部分が自動車税納税証明書です。

この納税証明書は、車検のときに使う証明書と認識しているか、そもそもただの領収書の一部だと思っている人がほとんどです。

あまり車に興味がない人だと、納税したらすぐに捨ててしまう人も多いかも。

実際、ほかの税金の場合は納税証明書なんてものは発行されず、領収書がもらえるだけですから、同じ感覚で捨ててしまう気持ちはよくわかります(;・∀・)

 

納税証明書は車検時以外にも利用できる、税金の未納がないことの証明書です

この納税証明書は車検のときに使うことを想定されて発行されています。

ですが、車の売買や名義変更の手続きのときに、納税証明書を見せるよう求めてくる車屋さんは非常に多いんです。

だって、納税証明書がないと、その人が本当に税金を払ったのかどうか確認できないから。

 

 

もし万が一、税金が払われていない車を車屋さんが買い取って、その車を車屋さんから買った人

が、車検を受けようとしたら?

当然、車検を受けることはできません。

 

そうなれば、元々の持ち主に払ってもらうのが当然ではありますが、納税されるのを待っているうちに車検が切れたら大変です。

ですから、もし税金が未納の車を買ってしまったら、買った人が泣く泣く自分に支払い義務のない税金を払うことになります。

そうなった場合、クレームの対象になるのは車屋さんですよね。

なんで税金をちゃんと払っていないんだ!車検を受けられなかった期間の損害を弁償しろ!

 

そういうトラブルを防ぐためにも、納税証明はほぼ必須なんです。

ほかにも、仮に車を買い取ってから廃車にしたり、一時抹消登録をする場合、自動車税の還付金が発生することがあります。

もし税金を払っていないと、当然ながら還付金は発生しません。

車屋さんが還付金を受け取るという契約で売買契約をした場合に、還付金を取りっぱぐれるのを避けるためにも、納税証明書はほぼ必須となっています。

 

名義変更のためにも納税証明書は必要なの?

さて、ここで今回の質問に立ち返ってみましょう。

売買のために必要なのかではなく、名義変更の場合にも納税証明は必要なのか、という質問でした。

しかも、今回は個人同士の取引で、車屋さんは一切関係していない、と。

 

こういう場合でも、やはり納税証明はあるに越したことはありません。

確かに、名義変更を行うために自動車税が納まっている必要はありません。

でも、結局いずれ車検を受けるときには自動車税が全額納税されていなければいけません

特に、今回の質問者さんの場合、翌年の3月に車検が切れてしまいますから、相手が納税証明を欲しがるのは当然と言えます。

また、レアケースではありますが、税金を払わないと、車両登録の差押えをされてしまうことがあります。

登録を差押えられている自動車は、名義変更をすることができません。

基本的には、自動車の売買契約をして、お金を支払ってから名義変更の手続きに移ることになりますから、いざ名義変更するタイミングで、はじめて車が差押えされているという事実が判明することになります。

名義変更をするためには、その差押えの原因となる滞納金を支払わなくてはいけません。

 

本来は滞納者自身が払わないといけない税金ですが、自動車の名義変更ができないと困るのは、車を実際に買った人です。

結果、泣く泣く税金を立て替えるハメになるのはなんとしても避けたいです。

ですから、自動車税の納税証明で、ちゃんと税金を支払っているのか確認するんです。

万が一起こりうるトラブルを未然に防ぐために、納税証明書はあると安心です。

 

自動車税の納税証明書は再発行も可能です

自動車税の納税証明書は、都道府県によっては手数料がかかりますが、再発行も可能です。

車検用の納税証明書であれば全国どこでも無料で発行してもらえますが、売買や名義変更のために使う場合、別途手数料が必要になることが多いです。

再発行に必要な手数料や書類などを、電話などで事前に役所に確認してから、窓口に取りに行くことをおすすめします。

納税証明書の再発行については別の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

車検で使う自動車税の納税証明書を再発行してほしい!
車検を受けるときや、車を手放したいとき、納税証明書の提出が求められることがあります。自動車税の納税証明書を再発行してもらうことはできるのでしょうか?

 

余談ですが、納税証明書はないけど領収書だけある、という場合も要注意。

うっかり納税証明書の部分だけ捨ててしまった、という人が時々いらっしゃいます。

 

領収書は、全額納税していなくてももらえますが、納税証明書はきっちり全額納税していないともらえません。

お金が本当になくて、分割で納税したとか、延滞金が発生しているのに納めていないという場合、全額が納税されていませんから、納税証明書は発行されません。

なので、領収書だけ持っている場合、まだ税金は少し残っている可能性があるんです。

無用なトラブルを避けるためにも、自動車税の納税証明書が手元にある状態で売買取引を行うのが良いですね。

 

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